あなたと出会って世界が変わる
どこにいるんだろう?
「5人とも許さないから、どうしよっか?」
探していた人の声が聞こえる方へ向かう
空き教室?
覗き込むと、そこには泣き崩れている女の子たち
ガタン
ドアに触れて音が鳴ってしまう
振り向いた奏くんと目が合う
「ひ、な?どうして…」
「奏くん何してるの?」
女の子をよく見ると、私を閉じ込めた子達だと気がつく
「ひな、その足…1人でここまで来たの?」
「うん、足は大丈夫。この人たち…」
「ん、ひなを傷つけた人を僕は許せないから」
そう言って、見たことがないほど冷たい表情をしてる奏くん
私の為に、奏くんがこんな顔してるの嫌だよ
「奏くん、大丈夫だから、、」
「ひなは優しいから、また同じことされたくないでしょ?」
言葉じゃ奏くんには敵わない
「へ?ひな、何して…」
私は奏くんに抱きつく
「ごめんなさい、やっぱりあなた達の言っていた事、私は叶えられないの」
「もう、そんな事いいよ」
え?
「閉じ込めたり、突き飛ばしてごめんなさい」
謝ってくる子達
「だ、大丈夫です」
私の言葉にぱぁーと顔を明るくする
「ちょ、ちょっと待って、ひな?許していいの?怪我したんだよ?」
「謝ってくれたから…いいの」
はぁ、とため息を吐く奏くん
「今回だけだから、行っていいよ」
奏くんの言葉を聞くと、走って行ってしまう子達
「で?なんでこんな所にいるの?」
奏くんのお腹に回してる手を解かれ、振り向く奏くん
「探してたの」
「琉生は?」
「保健室に連れて行ってくれたよ」
「ん?伝えなかったの?」
奏くん勘違いしてる
「私ね、奏くんの事が好きなの」
「…っ、」
固まってる奏くん、伝わってない?
「奏くん。好きな人いるって言ってて、叶わないって分かってても伝えたかったの」
「本当に言ってる?」
「本当だよ、私は奏くんの事が好きなの」
びっくりしたように目を見開く奏くん
「僕も…ずっと前から…ひなの事が好きだよ」
そう言って私を抱きしめる奏くん
「待って、待って、違う…昔からひなは男で関わり僕だけだったから、、」
私を離すと、いきなり凄いことを言い出す奏くん
「違うよ。ちゃんと好きになったの、やっと気づけたの、私は奏くんが恋愛の意味で好きなの」
「本当に言ってる?」
コクリと頷く
「もう1回いい?」
手を広げる奏くんの腕に包まれる
「ねー、ひな」
顔を上げると、優しい顔をしてる
「僕と付き合って」
「…はい」
さっきより強く抱きしめ合う
賑やかな声が聞こえて、窓からグラウンドを見ると、体育祭の閉会式が行われている
「そう言えば、体育祭だった」
「私たち出なくて大丈夫なの?」
「頼と朝陽が上手くやってくれたから大丈夫」
奏くんと恋人になったんだと自覚したら、恥ずかしくて目を見れない
「もう少し、ゆっくりしてから帰ろっか?」
「うん」
「ひな?」
「…っ」
「照れてる?」
「言わないで」
奏くんの膝の間に座り、後ろから抱きしめられている
「かわいい」
そう言って私の頬をつつく
「もぅ、奏くんはなんで余裕なの?」
「ひなが僕を意識してくれてるのが、分かって嬉しいから」
やっぱり、奏くんには敵わない
「ねぇ、ひなはなんで借り物の時、琉生を選んだの?」
私の肩に頭をのせる奏くん
「あ、あの時は、奏くんと目が合ったから…」
「ん?僕と目が合ったから?」
「恥ずかしかったの…そしたら、琉生くんが前に困ったら頼ってって言ってくれたの思い出して…」
「それで琉生を選んだの?」
コクコクと頷く
「あの時、悲しかった…琉生選んで走ってるの見て、僕を選んで欲しかった」
「ごめんね…」
「ううん。でも、これからは僕を1番に頼ってね」
「うん。約束する」
奏くんの顔を見ると、嬉しそうにしてる
「私ね、奏くんといると安心する」
「え?」
「昔からね、奏くんといると私は大丈夫って思えて、安心するの」
「そっか、僕はひなの支えになれてたんだね」
私のお腹に回っている手を解き、奏くんの方を向く
「うん。だから、昔から私を助けてくれて本当にありがとう。ずっと感謝の気持ち言いたかったの」
「うん。僕の方こそありがとう。ひなが居なかったら、僕は今ここにはいないから。これからは僕がひなを幸せにする」
「私も奏くんを幸せにする」
奏くんに抱きつくと、背中に手を回してくれる
「5人とも許さないから、どうしよっか?」
探していた人の声が聞こえる方へ向かう
空き教室?
覗き込むと、そこには泣き崩れている女の子たち
ガタン
ドアに触れて音が鳴ってしまう
振り向いた奏くんと目が合う
「ひ、な?どうして…」
「奏くん何してるの?」
女の子をよく見ると、私を閉じ込めた子達だと気がつく
「ひな、その足…1人でここまで来たの?」
「うん、足は大丈夫。この人たち…」
「ん、ひなを傷つけた人を僕は許せないから」
そう言って、見たことがないほど冷たい表情をしてる奏くん
私の為に、奏くんがこんな顔してるの嫌だよ
「奏くん、大丈夫だから、、」
「ひなは優しいから、また同じことされたくないでしょ?」
言葉じゃ奏くんには敵わない
「へ?ひな、何して…」
私は奏くんに抱きつく
「ごめんなさい、やっぱりあなた達の言っていた事、私は叶えられないの」
「もう、そんな事いいよ」
え?
「閉じ込めたり、突き飛ばしてごめんなさい」
謝ってくる子達
「だ、大丈夫です」
私の言葉にぱぁーと顔を明るくする
「ちょ、ちょっと待って、ひな?許していいの?怪我したんだよ?」
「謝ってくれたから…いいの」
はぁ、とため息を吐く奏くん
「今回だけだから、行っていいよ」
奏くんの言葉を聞くと、走って行ってしまう子達
「で?なんでこんな所にいるの?」
奏くんのお腹に回してる手を解かれ、振り向く奏くん
「探してたの」
「琉生は?」
「保健室に連れて行ってくれたよ」
「ん?伝えなかったの?」
奏くん勘違いしてる
「私ね、奏くんの事が好きなの」
「…っ、」
固まってる奏くん、伝わってない?
「奏くん。好きな人いるって言ってて、叶わないって分かってても伝えたかったの」
「本当に言ってる?」
「本当だよ、私は奏くんの事が好きなの」
びっくりしたように目を見開く奏くん
「僕も…ずっと前から…ひなの事が好きだよ」
そう言って私を抱きしめる奏くん
「待って、待って、違う…昔からひなは男で関わり僕だけだったから、、」
私を離すと、いきなり凄いことを言い出す奏くん
「違うよ。ちゃんと好きになったの、やっと気づけたの、私は奏くんが恋愛の意味で好きなの」
「本当に言ってる?」
コクリと頷く
「もう1回いい?」
手を広げる奏くんの腕に包まれる
「ねー、ひな」
顔を上げると、優しい顔をしてる
「僕と付き合って」
「…はい」
さっきより強く抱きしめ合う
賑やかな声が聞こえて、窓からグラウンドを見ると、体育祭の閉会式が行われている
「そう言えば、体育祭だった」
「私たち出なくて大丈夫なの?」
「頼と朝陽が上手くやってくれたから大丈夫」
奏くんと恋人になったんだと自覚したら、恥ずかしくて目を見れない
「もう少し、ゆっくりしてから帰ろっか?」
「うん」
「ひな?」
「…っ」
「照れてる?」
「言わないで」
奏くんの膝の間に座り、後ろから抱きしめられている
「かわいい」
そう言って私の頬をつつく
「もぅ、奏くんはなんで余裕なの?」
「ひなが僕を意識してくれてるのが、分かって嬉しいから」
やっぱり、奏くんには敵わない
「ねぇ、ひなはなんで借り物の時、琉生を選んだの?」
私の肩に頭をのせる奏くん
「あ、あの時は、奏くんと目が合ったから…」
「ん?僕と目が合ったから?」
「恥ずかしかったの…そしたら、琉生くんが前に困ったら頼ってって言ってくれたの思い出して…」
「それで琉生を選んだの?」
コクコクと頷く
「あの時、悲しかった…琉生選んで走ってるの見て、僕を選んで欲しかった」
「ごめんね…」
「ううん。でも、これからは僕を1番に頼ってね」
「うん。約束する」
奏くんの顔を見ると、嬉しそうにしてる
「私ね、奏くんといると安心する」
「え?」
「昔からね、奏くんといると私は大丈夫って思えて、安心するの」
「そっか、僕はひなの支えになれてたんだね」
私のお腹に回っている手を解き、奏くんの方を向く
「うん。だから、昔から私を助けてくれて本当にありがとう。ずっと感謝の気持ち言いたかったの」
「うん。僕の方こそありがとう。ひなが居なかったら、僕は今ここにはいないから。これからは僕がひなを幸せにする」
「私も奏くんを幸せにする」
奏くんに抱きつくと、背中に手を回してくれる