あなたと出会って世界が変わる
涙もおさまり、2人でソファーに腰を下ろす


「奏くんも同じ学校だったの?私知らなかった」


「秘密にしてたんだ。驚かせようと思って…でも、怖がらせちゃったね。ごめんね」

私の頭を撫でる手

やっぱり奏くんといると

落ち着くなぁ


「私こそ逃げて、泣いて、ごめんね」

眉を下げる私に

奏くんが微笑むから

つられて私も笑顔になる

それからは、久しぶりに会ったのもあって

凄くたくさんのお話をした


「あっ、奏くん授業中だよね?ごめんね、大丈夫?」

すっかり忘れていた


「すぐ謝んないの。それに僕はいーの、サボりだし」

優しい…って


「奏くんサボりはダメだよ。戻らないと」


「やっぱり言うと思った。ねぇ、ひな。昼ご飯ここで食べてもい?」

奏くんの言葉が嬉しくて笑顔で頷き、教室に帰るのを見送る
< 17 / 180 >

この作品をシェア

pagetop