あなたと出会って世界が変わる
チャイムがなり、奏くんがお昼ご飯を食べに来てくれた。


お弁当を開くとどれも美味しそう

「いただきます」


お母さんの作ってくれたお弁当をどれから食べようか悩んでると

隣で奏くんが笑ってる

頬を膨らませると、そこをつんつんとつついてくる


「ひな悩みすぎ」

そう言ってまた笑う


「子供扱いしてるでしょ?」

私が怒っていると、頭をなでなでしてくる

もー、また子供扱いしてる

お弁当の卵焼きを口に入れると

安定の美味しさで、怒っていることも忘れる


「そーだ。ひなメールで友達作るために学校に通うって言ってたよね?」


「う、ん」

どうしたんだろう


「僕の友達って言うか、仲間と会ってみない?」


「へ?」

な、かま?

「無理にとは言わないけど、良い機会だと思うんだ。それに、僕も一緒だから…考えてみてよ」

独りじゃない。奏くんがいる

それだけで、何故か大丈夫な気持ちになれる

でも


「少しだけ…心の準備してもいい?」

不安げに聞くと


「いつでも待つよ」

そう言ってくれた

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