あなたと出会って世界が変わる
「琉生、姫の事分からないんだよ。まずは、説明でしょ」


「姫はね、俺たちが守る女の子の事」


「う、ん。私もう守ってもらってるよ?」


「この間、琉生が妃奈を助けたでしょ?それで、学校に妃奈が姫だって広まってるんだ」

うそ?私が…


「姫になったら、私も暴走族に入るって事?」


「そーなるな」


「姫って事は総長の恋人って思う人が多いだろーねー」

こ、こいびと

琉生くんと目が合って、咄嗟に目を背ける


「こら、朝陽。違うよ妃奈。総長の大切な人って事。この前仲間だって言ったでしょ?」

奏くんの言葉に頷く


「そっか。こんな私だけど、姫になってもいいですか?」


「俺らは妃奈だから、姫にしたいんだよ」


ありがとう。奏くん


「これで妃奈ちゃんも倉庫に連れて行けるね」

そうこ?


「あんな、男だらけのとこ無理だろ」

男だらけ?


「私連れていかれるの?」


「違うから妃奈。倉庫は族の溜まり場」

溜まり場…


「俺ら、倉庫に住んでんの」


「みんなのお家なんだ。行ってみたい」


「行くぞ」

そう言って、立ち上がる琉生くん


「え?今から?」

私は状況がのみ込めてないのに、スタスタと歩いて行く4人



ひな早くと言われて、みんなの後を着いていく

< 45 / 180 >

この作品をシェア

pagetop