あなたと出会って世界が変わる
「ひーなちゃん。久しぶり」

そう言って、図書室に入ってくる朝陽くん


安心した気持ちと


いつも通りな朝陽くんに少し腹が立つ


「し、心配したんだよ。どこ行ってたの?」


「あー。ちょっとね…」

私の方を見ずに、誤魔化す


そんな朝陽くんのお腹をグーでパンチした


「痛いよ。妃奈ちゃん」


「わたしも、それぐらい痛かった。心配したの、へらへらしないで。連絡ぐらいして」

朝陽くんのシャツを強く握る


困った用に朝陽くんはごめんね。と眉を下げる


「私も、お腹ごめんね。痛かったでしょ」


「ううん。大丈夫。
あー、何やってんだろね、僕」

セットされた髪をクシャッとする


その姿が、弱々しく感じる
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