fate
仕事中、メール来ないかなぁ…と携帯を気にしていたけど、一向に来る気配はなかった。
まぁ、忙しいんだろうな。
何度も眠気に襲われて頭がガクッとなりながらも、どうにか昼休みを迎えた。
「はるかちゃん、調子悪いの?」
お姉さんな祥子ちゃんが心配してくれたけど、笑って返事をする。
「ううん、ちょっと寝不足なだけだよ」
「夜遊びしてたのー?」
嬉しそうにからかってくる薫ちゃんに、答えるのは面倒だったので、えへへと笑った。
携帯が振動しているのに気づいて、慌ててポケットから取り出す。
【おはよう。
一応会社来たんだけど、熱が39℃近く出てて、今病院だよ】
え、嘘。
だからあんなに体が熱かったのかな。
あたしと会ってたせいで悪化させてしまったのかも――。
【大丈夫なの?
ごめんね…。あたしと会ってたからだね】
ため息をつきながら送信する。
【そんなことないよ。はるかちゃんは悪くないから。
てか、彼女が連休だからこっち来るって言ってる。
明後日まではメールとかできなくなるよ…。
ごめんね】