fate
「初めてはるかちゃんを見たときから可愛いと思ってた。
初日から好きとか言っちゃったしね」
あの日のことを思い出して、どんどん顔が熱くなっていく。
あたしもあの日からずっと…。
「それから、一緒に仕事するうちに、助けてやらなきゃっていうか…
守ってあげたくなって――…
うわ、なんか俺めっちゃ恥ずかしいこと言ってる!?」
顔を赤くしながら、あたしを思いっきり抱きしめてくる。
そんな姿は滅多に見られないから、嬉しくて笑ってしまった。
「――で?
はるかちゃんは、俺のどこがいいの?」
体を離して、笑顔で見つめてくる。
もう余裕を取り戻してるから、ちょっと悔しくなる。
「あたしも…初めて会ったときから気になってたんだよ」