fate
「おはようございま~す」
緊張しながら更衣室のドアを開ける。
「おはよう~」
いつもと同じ朝なのに。
変な夢を見たせいで、変な緊張が続いていた。
でもいつものように、在原さんからもおはようメールが届いて、なんとなく落ち着いてくる。
メール作成画面を開いて打ち込む。
【おはよう。
薫ちゃんにバレた。
っていう夢を見たよ(笑)】
朝礼が終わった頃に返事がきた。
【びっくりした~。
ほんとかと思って焦ったよ。
俺は会社の奴に言いそうになったよ(笑)】
いやいや、それは笑い事じゃないよ。
自分で暴露したらダメじゃん。
パソコンを立ち上げながら、机のホコリを払う。