fate
【2人だけの秘密なんだから。
言っちゃダメだよ~(;_;)】
言えるようになったらいいけどね…。
か細い電子音で加湿器が鳴いている。
タンクを取り出して給湯室へ向かう。
「はるかちゃーん」
薫ちゃんの声に心臓が跳ね上がり、
水をこぼしそうになった。
「へっ?な、何?」
慌てて振り返る。
このシチュエーション……
今朝の夢を思い出してしまう。
「カステラもらったから持って来たよ~♪
おやつに食べよう♪」
「あ、うん。
ありがとう…」
あー焦ったー。
てか、朝からもうおやつの話ですか。