fate

メールするって言ったくせに。
次の日の朝になってもメールは来なかった。


寂しいな。

給湯室に避難してからメールを送る。


【会いたいよー…。

明日会いに行ってもいい?】


席に戻って仕事を再開する。

その日は、なかなか返事が来なくて、
テンションが上がらないまま帰宅した。


寝ようとしているとやっとメールが届いた。

【メール遅くなってごめん。
運転は大丈夫?
明日は9時ぐらいには仕事終わると思うよ】


 
【うん、大丈夫!
じゃあそのぐらいに着くように行くよ】

真っ暗な部屋の中、急いでメールを送信する。

明日の天気予報は晴れ。
霧も出ないだろうし、安心してぶっ飛ばして行ける。

星も見えるかな?


少しだけ他愛もないメールを交わして、眠った。

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