fate

そんなことをぼんやり考えながら、パソコンのモニターを見ていると、
急に気分が悪くなってきた。

すぐにトイレにダッシュ。


胃の中の物をほとんど吐き出して、肩で息をする。
なんか…暑いような気がする。



ふらふらと歩いて席に戻る。

ちょうど祥子ちゃんが通りかかったので声をかける。
「ねぇ…なんかかなり調子悪いんだけど…」


「えっ?大丈夫!?」

驚いて言われた言葉が頭に響く。
頭痛い…。

「熱出てるんじゃない!?」


「あ、ほんとだ。熱い」
おでこに触れたのは、大きくて優しい手。


「立てる?ちょっとあっちで休んでな」

「はい・・・」


どんどん体温が上がってるのが分かる。

単に熱が出てるだけじゃなくて、在原さんのせい。


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