fate
ベッドでごろごろしながら、お笑いのDVDを見ることにした。
……在原さんが大爆笑してる。
そんな姿は初めて見たから、新鮮で嬉しかった。
「何?」
微笑みながら見つめているあたしに気づいて、いつもの優しい笑顔に戻る。
「ん?大爆笑してるとこ、初めて見たから」
「そう?
たまには爆笑もするよー」
あたしの巻き髪を指でくるくるしながら、笑っている。
あたしが知らない表情がまだいっぱいあるんだ。
これから、どれだけ見られるんだろう。
これからって……いつまで?
熱い体に抱きしめられてキスされていると、
体の芯からとろけてしまいそうになる。
いっそこのまま、とけてしまえたらいいのに。
そしたら、そのまま在原さんの一部になれるかな。