fate

3ヶ月ぐらい先だけど楽しみーーー。


ニヤニヤしてしまう口元を、引き締めながらマウスを動かしたけど。

「あ、パソコン、フリーズした…」
一向に動こうとしないポインタ。


「あー、これは強制終了だな」

いつの間にか隣に立っていた在原さんが、キーボードを触っている。



「いつもすみません…」

「なんで謝るの?このパソコンが悪いんだから。
寿命かなー…」

てか、なんでそういつも助けてくれるの?
優しすぎるよ。

例えば、ちょっと重い荷物を持っているとき。
コピー機が詰まったとき。
なんか色々。

気づいたら助けてくれる。


「おし、直ったよ」

「ありがとうございまーす」


その優しさがあたしを虜にしていく。




< 20 / 186 >

この作品をシェア

pagetop