fate

「あー、おかえりぃー♪」
すっかりご機嫌な薫ちゃんと里香ちゃんに迎えられた。

さっきまでのことを振り払うように、声を張って喋る。
「祥子ちゃん、お酒強すぎじゃない?」

そんなことないよ、と微笑みながらも、なんか嬉しそうにしている。


「てか、はるかちゃん顔真っ赤だけど大丈夫なの?」

「え、そうかなー?
普通に歩けるし全然平気だよ。

さ、明日は自由行動だし、もう寝るよ」


「えーもぉ~?」

ぐずる薫ちゃんを無理矢理引っ張って部屋に連れて帰る。

嫌がっていたくせに、ベッドに入るとすぐに寝息立ててるし。



あたしはあまり眠れないまま朝を迎えた。


自由行動というと、みんな街で買い物しているようで、
どっかで会うかなーとか期待したけど、
在原さんとは一度も顔を合わさなかった。




そのまま残りの日程をなんとなく過ごし、
バス乗って飛行機乗って…帰宅。



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