fate
「どうすればいいと思う…?」
沙耶に単刀直入に聞いてみた。
「どうって…はるかがしたいようにすればいいよ。
諦めるとか、奪うとか。
他にも色々道はあるかもしれないし。
最終的に決めるのは、はるかだからね。
ま、あたしの場合は相手がいなくなっちゃったけど」
神社へ向かう賑やかな神輿の列を見ながら、
寂しそうに笑っていた。
あたしも、ぼんやり神輿を見つめた。
「そうだよね。
自分のことだもんね…」
そんなこと、人に決めてもらうことじゃない。
分かってはいるけど。
難しいな…。