fate
「いや、今も…
――好きです」
自分が口に出した言葉が恥ずかしすぎて、
体中が熱くなっていく。
そしてさらに、あたしの体温は上げられる。
『うん、俺も好きだよ』
よくできました、と子どもを誉めるような口調で言う。
耳から全身へ、電流のように言葉が伝わっていく。
もう死んでもいいかも。
その言葉をもらえただけで、充分。
何も言えなくて、えへへ…と笑うことしかできなかった。
『あーめっちゃ嬉しいー!』
在原さんが喜んでくれるなら、あたしも嬉しい。
例え2番目でも。