fate

『分かった。じゃあまたメールするよ。


好きだよ』



「――!?」

思わず吹き出してしまって、慌てて辺りを見回す。
よし、誰も見てないな。大丈夫。

「言えませんよぉ……」
どんどん声が小さくなってしまう。

そんなあたしの反応を楽しむように、嬉しそうな笑い声が聞こえる。


『うん、ごめんね。

じゃあまた』


「はい、失礼します…」

電話を切ってから、崩れ落ちるように机に突っ伏す。
あーーー、緊張した。

てか、あたしで遊びすぎじゃない?



でもそれが嬉しかったりして。

複雑な乙女心ってところ?
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