fate
秘密
会社に居るだろう時間は、あたしからメールを送ることができるけど。
夜とか休みの日とかは、自分からは送れない。
もしも、彼女と一緒に居るときだったら――…
考えるだけでも怖すぎる。
そわそわしながら迎えた日曜日の朝。
いつもより早く目が覚めてしまった。
でも…そう言えば、予定を聞かれただけで、会おうなんて一言も言われてない。
なに一人で浮かれてるんだろ…。
多分、昨日から彼女とお泊りなんだろうな…。
ご飯も食べずに昼過ぎまでゴロゴロしていると、携帯が鳴った。
【お疲れー。今日は暇?】
暇です!暇すぎます!!
テンションが上がって、即返信してしまう。
【暇でーす。遊んでくれるんですか!?(笑)】
【30分ぐらいで行けるよ。大丈夫?】
その30分で着替えてメイクしないと!と気合を入れながら、メールを返す。
【余裕です!】
【じゃあ、家の近くになったらまた連絡するよー】