fate
――2人だけの秘密。
なんて甘い響きなんだろう。
でも、もしバレてしまったら―……?
…今は考えないことにしよう。
ただこの幸せな空気に浸っていたい。
「そういえば、今日は俺言われてないよね?」
「え、何をー?」
恥ずかしいから、わざとはぐらかしてしまう。
「分かってるくせにー。
聞きたいなーーー」
今度は駄々っ子みたいに喋る。
もう、ほんと――…
「好き」
今度はあたしからキスをした。
すぐに恥ずかしくなって抱きつくと、きつく抱きしめられた。
「まじ嬉しい―…」