偽り恋愛
二人で顔を見合わせて笑った。

「そろそろ帰ろっか」

そう言って立ち上がると

「明菜」

直斗が私をまっすぐに見つめてきた

「何?」

「俺が大学卒業して一人前になったら…」

「なったら?」

何だろう。

「一人前になったら俺と結婚してほしい」

え?

「結婚⁉︎」

それに今⁉︎大学卒業してからでも良かったんじゃない?
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