俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】
猛々しく揺さぶられ、あっさりと絶頂に導かれて。身体を弛緩させたのもつかの間、まだ痙攣している私の中で彼は再び動き出す。
「だめ、まだ、今……ああっ」
「諦めろ」
強すぎる快感に悶える私に、千里さんは肌を打ち続けながら容赦のない言葉を落としてくる。
なんて無情な旦那様なの、と心の中で文句をつけていたとき、ふいにぎゅっと抱きしめられた。色っぽく掠れた声が、私の耳元で切実そうに囁く。
「俺も、つぐみが大好きなんだよ。こうやって抑えられないほど」
……ああ、やっぱり敵わない。
いつも手厳しいこの人は、もったいぶってから不意打ちで愛を伝えてくるのだ。そのたび些細な文句はどうでもよくなって、嬉しくて幸せでたまらなくなる。
私はとろけきった顔に笑みをこぼし、彼の首に抱きついた。
窓の外はすっかり暗くなっているのに、私の薬指に納まる旦那様からの愛の証は、一番星のごとくきらめいている。
私たちの本当の夫婦生活も、きっとここから輝き出す。もう一度始めよう、ふたりで。