BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-
女 帝
◆
◆
「……ちゃん、……るーちゃーん」
眩しい光に紛れて、誰かの声が聞こえた。
この声……、わたしをこういう風に呼ぶ人は、ええっと~……。
まだ気だるい頭で考える。
「るーちゃん、授業行かないの? じゅ、ぎょ、う」
ジュギョー……?
じゅぎょう……
「っ、授業……っ!」
カッと目を見開いた。
「わお~」
と大げさに仰け反るのは今屋敷冽くん。
……って、冽くん!?
ここは千広くんの──KINGの部屋だよね。
なんでいるの!?
ていうか千広くんはどこに……!
「残念。このまま起きなかったらチューしちゃおっかなーって思ってたのに」
にこ~と微笑みながら、人差し指をわたしの唇に添える冽くん。
ぽわん、と思い起こされるのは真夜中の出来事。
「……っ、う」
「あれれ、お顔が真っ赤だね?」
「あ、はは、そんなことはない~。それより千広くんはどこに……」
「こーんな格好のるーちゃんが同じベッドにいたなんて、千広クンもタイヘンだったろうね……」
◆
「……ちゃん、……るーちゃーん」
眩しい光に紛れて、誰かの声が聞こえた。
この声……、わたしをこういう風に呼ぶ人は、ええっと~……。
まだ気だるい頭で考える。
「るーちゃん、授業行かないの? じゅ、ぎょ、う」
ジュギョー……?
じゅぎょう……
「っ、授業……っ!」
カッと目を見開いた。
「わお~」
と大げさに仰け反るのは今屋敷冽くん。
……って、冽くん!?
ここは千広くんの──KINGの部屋だよね。
なんでいるの!?
ていうか千広くんはどこに……!
「残念。このまま起きなかったらチューしちゃおっかなーって思ってたのに」
にこ~と微笑みながら、人差し指をわたしの唇に添える冽くん。
ぽわん、と思い起こされるのは真夜中の出来事。
「……っ、う」
「あれれ、お顔が真っ赤だね?」
「あ、はは、そんなことはない~。それより千広くんはどこに……」
「こーんな格好のるーちゃんが同じベッドにいたなんて、千広クンもタイヘンだったろうね……」