違いませんが、 違います‼︎
第2章

1


ビバ 無職。

宣言通り日枝神社に参拝へ行く。

このままでは無職だ。フリーターですらない。

貯蓄はあっても、それでは生きていけない。
地元に帰るか?それとも全くの見知らぬ街に行くか?

どちらにしても、良い方向とか思えない。
絶望の未来しか見えない。

神様!仏様!マリア様!
贅沢は言いません。普通に最低限でいいので生活出来る収入を下さい。


国会議事堂でも殴り込みに行って捕まれば、とりあえず生活に困らないかぁ?
でも、後の事を考えると面倒臭そうだ。

無駄な出費が出来ないので、チェーン店のコーヒーですら節約。
近くにあった自販機でコーヒーを買い、国会議事堂を眺める。


電話がなるが、知らない番号だ。

応募したどこかからかな

「千枝ちゃん?」

斉藤さんからだった。

「大将に教えてもらっちゃった。今暇?」
「(今の所死ぬまで)暇です」

もらっちゃったって可愛いな、このおっさん。

「ちょうどよかった‼︎」
喧嘩売ってます?
「今どこ?」

国会議事堂を眺めながら、爆破計画を立ててます。爆破物を作る知識も買うお金もありませんが

「じゃぁ、今から送る住所まで来て‼︎着いたら電話してね」

私の気分とは裏腹に陽気な声で、言うだけ言って切れてしまった。

すぐに住所が送られて来る。

六本木ですか!

地図検索をしてルートを確認。歩いて行けない距離ではないが、待たせるわけには行かないと200円の出費。

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