あなた、声、ララバイ。
──放課後
の、運動場は
うるさい
「ミキ
あたし帰るね」
「えっ?
帰らんの? 一緒に」
「いやよ
リョウ君に睨まれる」
あたしは笑った
ミキは苦笑い
「じゃぁ明日」
「バイバイ サチ」
ミキは
どうして
急にあんなこと
聞いてきたんだろう
───廊下は
静かだった…
なんか寂しい
「ビデオ屋みたいに
レンタルしてくれんかな
彼氏…」
自分で
自分を
抱きしめてみた
「やっぱ
寒いし 寂しいし
一人ってぃゃ…」
マフラーを
もう一度
まき直した