また、君に会えるまで。
─「おはようさくやくん!」
「あっ!まふゆちゃんおはよう!じゅんくんもおはよう!」
俺と茉冬、そして潤は1年生の時から同じクラスで、ずっと一緒にいた。
「今日いいてんきだね!おひるやすみはそといく?」
「うん!いこう!」
朝から帰るまで、片時も離れることは無い、そんな仲だった。
「茉冬!」
「あっ!おにいちゃん!」
茉冬には6歳年の離れたお兄ちゃんの雪翔(ゆきと)さんがいる。
その日、教室に茉冬のお兄ちゃんが来て、茉冬はそちらへ行ってしまった。
潤は茉冬と家が近く、お兄さんとも面識があったため、潤も行ってしまった。
1人になって暇になってしまった俺は、机で本を読んでいた。
それでも暇だったので図書館で本を読もうと、読んでいた本を持って俺は席を立った。
ドアのところまで行った時、走って入ってきた誰かとぶつかった。