また、君に会えるまで。

「うっ…うぅっ…。」


保健室で頬を冷やして、安心と罪悪感に苛まれて、俺はないていた。


破れたしおりを回収するため一旦茉冬と潤は教室へ行った。


戻ってきた時、もう1時間目は始まっていたのに、泣きじゃくる俺の隣にいてくれた。


「さくやくん、もうなかないで。」


「そうだぞ!ぼくたちまでかなしくなっちゃう。」


「ごめん…ごめん…。めいわくかけて…。まふゆちゃんに…あんなこといわせて…。しおりも…ビリビリに…。」


そう言って謝ると、2人は顔を見合わせて笑った。


「めいわくじゃない!ぼくたちは3人でひとつ!


だれかがかなしんだりいやなおもいしたら助けるの!


それがあたりまえ!だからめいわくじゃない!」


「うんうん!わたしだって言いたかったからいっただけ!


それにしおりならまたつくってあげる!だからきにしないで?」


「でも…ふたりがわるものみたいに…。」


そう言うと2人はさらに笑って、立ち上がった。


「さくやくんのためなら、わたしたちはわるものになるよ!


それに兄弟をまもるあくやくってかっこいいでしょ!」


「ぼくたちは3人ともヒーローだ!」

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