また、君に会えるまで。
買い物が終わって外に出ると、夕焼けが綺麗だった。
「買い物袋重くならない?家まで送ろうか?」
「大丈夫!それよりも早く帰らないと琴也くんに怒られるよ?」
笑いながらそう言うと咲夜も笑ってくれた。
小さい頃から何も変わってないこの優しい笑顔を見ると安心する。
「それもそうかも笑じゃあ俺は帰ることにするけど、ほんとに大丈夫?」
「もー、大丈夫だよ!」
それでも心配そうな咲夜をなんとか説得して家路を歩き出す。
心配性なところも昔と全く変わっていない。
お兄ちゃん以上に心配性なものだから、本当にお兄ちゃんのように思う事が多々ある。
「茉冬!」
「お兄ちゃん!」
そんなことを考えていたら、タイミングよくお兄ちゃんが後ろから歩いてきた。
「今日は早く終わったんだ?」
「そうだよ~!あ、荷物貸して?今日は一緒に夕飯作ろうね~!」
ほんわかした雰囲気のお兄ちゃんを見ていると、私もふわふわした気持ちになる。
お兄ちゃんは不思議な人だ。