また、君に会えるまで。

「んー…。」


翌朝、陽の光が眩しくて目が覚めた。


今日は咲夜と遊びに行く日だ。


布団から出て軽く髪をとかす。


出かけるまではまだ時間があるため、とりあえず家着に着替えた。


「茉冬~、あ、もう起きてたね。」


お兄ちゃんが部屋のドアから顔をのぞかせてそう言った。


スーツを着ているから、もう会社に行くのだろう。


「うん、起きてるよ。」


「よかったよかった。それじゃあお兄ちゃんは行くからね。行く時は戸締りよろしく。」


それだけ言ってお兄ちゃんは部屋のドアを閉めた。


階段を降りていく音が聞こえ、お兄ちゃんは会社に出かけて行った。


「さて、朝ごはん食べよ!」


独り言を言い、私は部屋を出た。


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