また、君に会えるまで。
15分後、急いだおかげか割と早めに着くことが出来た。
見たところまだ咲夜は来ていない。
【ついたよ~】
念の為そうメッセージを送ったが返事はない。
ちょうど歩いているのかもしれない。
そう思って駅の中のベンチに移動した。
窓の外を歩いている人に目をこらす。
まだ咲夜らしき人は現れない。
メッセージを確認しても、返事は来ていなかった。
咲夜の家からは10分くらいでつくはずだからもう着いていてもいい頃だ。
忘れ物でもあったのかもしれないと思ってずっと待っていた。
だけどその日、メッセージが返ってくることも、咲夜が来ることもなかった─。