また、君に会えるまで。
咲夜と話していると楽しいし、嫌なことを忘れられる。
駅に着いて電車を待っていると、前から見慣れた姿がこちらに向かって歩いてきた。
「あ、あれ潤じゃない?」
「やっぱり潤だよね。潤!」
そう呼びかけると、その人、潤はこちらを向いて手を振った。
「咲夜に茉冬!久しぶりだな!」
柚原潤(ゆずはらじゅん)、私達の幼なじみだ。
潤は違う高校に通っているけれど、たまにこうして会うと一緒に帰ってくる。
「最近暖かくなって来たよな~。」
「確かに。そのせいで花粉きつくてさ笑」
この幼なじみ達の後ろ姿を見る度にいつの間にこんなに逞しくなったのかと感心する。
「今日帰り早いからどっか寄ってかね?久しぶりに3人いるし。」
潤がそう提案する。
「それいいね!私はOKだよ!咲夜は?」
「俺もOK!3人で遊ぶの中学以来だね!」
そんな話をしながら3人で並んで歩く。