ANOTHER WIND~もう一人の主人公~
共鳴
キーンコーンカーンコーン…

いつになっても変わらない鐘の音が、学生に至福の時間を告げる。
先生が授業の終了を告げるか言い終わらないうちに、級長の「礼っ!!」の声が教室に響いた。

「っしたぁ!!」
都合良く団結する学生。
諦めて教室を出る教師。

普段通りに過ぎていく時間。
『生徒が授業を聴かない』教師は嘆く。
昼休みと放課後に学生は想いを馳せる。


――そう、物事は大抵、突然だ。
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