2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
「スゥ…今日、オーディションの三次審査なんです。結果はオンエアまで極秘なんで、まだ聞けてないんですけど。」

「オンエア、いつ?」

「金曜です。」

「楽しみ…つ〜か、緊張するなぁ。」

「はい。なんか…自分の事じゃないのに、すごく嫌で。緊張で苦しくなるっていうか…。」

「心配なんだ…。」

流青君が私を覗き込む。
探るようなその瞳に…何もかも見透かされそうで、私は咳払いをする。

「心配っていうか…困るんですよね。
デビューしてもらわないと…。
私みたいな新米美容師にニートを養うほどの余裕は無いんで。」

「(笑)そうだね。頑張ってもらわないと…。
金曜かぁ〜実は俺もコンテストの一次審査の結果が届くはずなんだよね。金曜に…。」

「ほっ…本当ですかっ!!」
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