2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
右手にスゥの部屋。

ここも扉が半開きのまま…

マットレスや布団がひどく乱れている事に私はこの現場の状況に、自然と眉間に皺を寄せてしまう。

スゥが留守の間に…何度か換気の為に部屋に入った。

布団はマットレスの上にそれなりに整えてあった…はず。

まさか…とは思うけど。

私はさらに壁を伝うようにして廊下を進みリビングの扉に手を掛けて半開きのそれをツンっと押して全開にする。

雪が…降る

純白の新世界…

美しい…白い世界。

な…訳もなく。

部屋中に散らばる白い羽毛の錯乱に…頭が錯乱。

私の「ひぃっ…!!」という…肺の裏側をつねられたような悲鳴に、白い羽毛たちは床を舞踊る。

は…羽根。

羽毛。

と、鳥っ!!

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