2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
私は無惨な死骸を連想してぎょっとしたが…こんなに美しい羽毛は…人の手が加わった加工の物に違いないと…両腕の鳥肌を摩りながら部屋の奥へ視線を向ける。
クッション、マットレス…ソファー…どれも正解で、目を凝らすと暗闇の隙間から残酷にも切り刻まれた、それらが見えた。
憎しみ?
嫉妬?
不安?
……歪んだ、愛?
それらはキッチンにあった普通の包丁が凶器となって、見事に引き裂かれて…突き立てられていた。
雪が積もったような部屋に、腰が抜けそうな程の恐怖を感じて…私は廊下を這いながら玄関へと戻った。
ここから…逃げなきゃ。
本能でそう思った。
この部屋を、この惨劇にした人間の狂いざまを想像して。たぶん鉢合わせたら…
殺される。
滅多刺し…だよ。
真っ白い粉雪のような羽毛に鮮血が飛び散る
…はず。
クッション、マットレス…ソファー…どれも正解で、目を凝らすと暗闇の隙間から残酷にも切り刻まれた、それらが見えた。
憎しみ?
嫉妬?
不安?
……歪んだ、愛?
それらはキッチンにあった普通の包丁が凶器となって、見事に引き裂かれて…突き立てられていた。
雪が積もったような部屋に、腰が抜けそうな程の恐怖を感じて…私は廊下を這いながら玄関へと戻った。
ここから…逃げなきゃ。
本能でそう思った。
この部屋を、この惨劇にした人間の狂いざまを想像して。たぶん鉢合わせたら…
殺される。
滅多刺し…だよ。
真っ白い粉雪のような羽毛に鮮血が飛び散る
…はず。