2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
泥棒!空き巣?不法侵入?頭でそれらがよぎる前に…私には心当たりがある。
割れたカップやお皿。
普通に…一度あることは二度と無いけどあるのかも。
私は心の中でスゥを呼んだ。
スゥを探していた。
〝スゥ…スゥ…どこ?どこにいる?〟
震える手でスマホを操作してスゥが電話に出ることを祈った。
〝早く…早く出てっ…〟
リビングの向こうからスゥの電話の着信音が鳴ったとしたら、どうしよう。
怖くて踏み込めない。
スゥが…死んでたら…どうしよう。
私の中で最初から泥棒でも空き巣でも無かった奈々美ちゃんの顔しか浮かんで来ない。
はぁ…
はぁ…
テュルルルル…テュルルルル…
スマホの呼び出し音にやっぱり指先の震えは止まらない。
テュルル…
「ハル?どこ?今、どこ?」
電話の声の主をスゥだと確信する前に相手が私に呼びかける。
まるで同じタイミングでお互いに電話をかけたのではないか…という会話の流れに驚いて…けれどホッとして…。
電話越しのスゥは息を切らせて
「ハル!!今どこっ!!」
ともう一度、同じ質問をした。
「家…家だよ。スゥこそ…無事…?」
割れたカップやお皿。
普通に…一度あることは二度と無いけどあるのかも。
私は心の中でスゥを呼んだ。
スゥを探していた。
〝スゥ…スゥ…どこ?どこにいる?〟
震える手でスマホを操作してスゥが電話に出ることを祈った。
〝早く…早く出てっ…〟
リビングの向こうからスゥの電話の着信音が鳴ったとしたら、どうしよう。
怖くて踏み込めない。
スゥが…死んでたら…どうしよう。
私の中で最初から泥棒でも空き巣でも無かった奈々美ちゃんの顔しか浮かんで来ない。
はぁ…
はぁ…
テュルルルル…テュルルルル…
スマホの呼び出し音にやっぱり指先の震えは止まらない。
テュルル…
「ハル?どこ?今、どこ?」
電話の声の主をスゥだと確信する前に相手が私に呼びかける。
まるで同じタイミングでお互いに電話をかけたのではないか…という会話の流れに驚いて…けれどホッとして…。
電話越しのスゥは息を切らせて
「ハル!!今どこっ!!」
ともう一度、同じ質問をした。
「家…家だよ。スゥこそ…無事…?」