2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
考えが単純過ぎるスゥの残念さに、私と流青君は「はぁ〜?!」と声をハモらせたが…

確かに…匂わせを止められない彼女に話をするしかない現状も分からなくもない。

これまでみたいに会うことができない。

そう言ったスゥに奈々美ちゃんは号泣したそうだ。

セフレでいい…なんて…

本心なんかじゃない。

例えば…始まりがそうでも、今の奈々美ちゃんは本気でスゥのことが好きなんだと思う。

スゥが悪い。

彼女はかなりメンタルヘルスを患っている状態にある。
でもそうさせたのはスゥ。
怖い女にさせたのは…
スゥじゃん…。



最低な男なんだけど…

それなのに、なぜか…スゥのことを憎めない。

彼はそういう…人。

彼を推すファンの子たちは…分かっていて、きっとそういう所も含めて…朱雀が好きなのだ。

危うくて…心配で、どうしょうもなく残念。けれどそこが可愛くて…男の子の愛おしい所でもある。
< 134 / 356 >

この作品をシェア

pagetop