2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
そして…

キスする。

唇ではなく…その跡に重ねるようにキスをする。

あぁ……

スゥのそれとは違って、優しくしなやかに…その唇が胸元を這う。

リュウの腕は、私の迷いを全て受け入れて抱きしめてくれる…そんなふうに感じて涙が溢れそうになる。

リュウの腕にぎゅっとされると安心した。

普段のリュウからはあまり感じられない彼の熱い感情に涙が溢れそうになる…

私って…おかしい。

私たちって…おかしいよ。

「リュウ…どうして?」

胸元に顔を埋めるリュウに問う。

少しの間。

「好きだから…。」

首筋をつたって、胸元の唇が私の唇へと重なる。

激しくなるキスのリズムに私は全てをリュウに委ねたくなる。
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