2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
おばちゃん、こんなに食えねぇよっ…。
なんて思いながらも、柿の入った袋を持たされた俺はその足でタンク山へ向かった。

アキは柿が好きだったから。

ある日、俺と朱雀…アキのために柿を取ろうとして石を投げた。
そして見事に外して職員室の窓ガラスを割った。

だよな〜。

そんなに上手くはいかないもんだよね。

だから…っていう訳ではないけれど、塾の帰りにたまたまもらったその柿を、秘密基地のテーブルに運んだ。

明日のサプライズ。

子供だった僕は…朱雀よりもアキを喜ばせたい!!単純にそう思っただけだった。

アキの喜ぶ顔が見たかった。

でも、それは朱雀も同じ気持ちだったんだろうね。
アイツもアキにプレゼントを用意してた。




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