2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
リュウは血の滲んだ拳をギュッと握りしめる。
「俺が、秘密基地に柿を置いたりしなければ…アキは今もここに居たのかもしれない…おばあちゃんと一緒にここに…。
そして、朱雀がたとえ約束の時間に遅れてきたとしても、この場所で待つことができたはずだ。」
スゥは肩で大きく息を吐くと…その場に腰を下ろした。
そして身体を大の字にしてアスファルトに寝転んだ。
「言えなかった…。柿を置いたのは俺だったってこと。
それから女の本名があることも…。」
スゥの胸が大きく上下するのを私は呆然と見つめる。
ここで私が泣くのはおかしいのかも…と思いつつ、次から次へと溢れる涙を止められない。
「アキがいなくなったのは…運命だよ。
誰のせいでもなく…アキの運命だったんだよっ!!」
スゥは空を睨みながら言い放った。
運命…。私は思わず口走ってから両手を口に当てた。
「俺には、人を幸せにする資格なんてない…。
俺の身体は、男じゃない。だから…ハルを幸せになんてできない。
そして…アキを殺したのは俺だ。」
「俺が、秘密基地に柿を置いたりしなければ…アキは今もここに居たのかもしれない…おばあちゃんと一緒にここに…。
そして、朱雀がたとえ約束の時間に遅れてきたとしても、この場所で待つことができたはずだ。」
スゥは肩で大きく息を吐くと…その場に腰を下ろした。
そして身体を大の字にしてアスファルトに寝転んだ。
「言えなかった…。柿を置いたのは俺だったってこと。
それから女の本名があることも…。」
スゥの胸が大きく上下するのを私は呆然と見つめる。
ここで私が泣くのはおかしいのかも…と思いつつ、次から次へと溢れる涙を止められない。
「アキがいなくなったのは…運命だよ。
誰のせいでもなく…アキの運命だったんだよっ!!」
スゥは空を睨みながら言い放った。
運命…。私は思わず口走ってから両手を口に当てた。
「俺には、人を幸せにする資格なんてない…。
俺の身体は、男じゃない。だから…ハルを幸せになんてできない。
そして…アキを殺したのは俺だ。」