2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
「リュウ!…だからなの!…ごめんね。私、そんなつもりで言ったんじゃなくて…」
思ったより大きな声が出てしまって、ホームに響く。
「リュウがいれば、いつか…とかじゃなくて、子供なんかいらない。リュウが側にいてくれればいいのっ。」
「ありがとう…けれど人の心って変わるんだ。
ハルもさっき言ったでしょ。」
「違う…そうじゃなくて。」
私の声はホームに滑り込んできた電車のブレーキ音で掻き消されたようだ。
確かにそう言ったのは私。
けれど、変わってしまう気持ちと変わらない気持ちがあるのは事実だ。
心の中で半泣きになる私の手を引いてリュウは終電に乗り込んだ。
そしてギュッと私を抱き寄せる。
空席とまばらな人々を横目に…入口の扉に身体を寄せる。
リュウの両腕の温もりに泣けてくる。
こんなに好きだから…先のことなんて考えたくない。
グレーにしている私。
走り出す電車の揺れに2人で身体を委ねる。
リュウの心臓の鼓動を感じながら、私の胸の中が複雑に絡み合うのが分かる。
未来の私は、何を思うのだろう。
明日の私はもしかして…リュウの子供が欲しくて仕方がない…そう思っているのかもしれない。
思ったより大きな声が出てしまって、ホームに響く。
「リュウがいれば、いつか…とかじゃなくて、子供なんかいらない。リュウが側にいてくれればいいのっ。」
「ありがとう…けれど人の心って変わるんだ。
ハルもさっき言ったでしょ。」
「違う…そうじゃなくて。」
私の声はホームに滑り込んできた電車のブレーキ音で掻き消されたようだ。
確かにそう言ったのは私。
けれど、変わってしまう気持ちと変わらない気持ちがあるのは事実だ。
心の中で半泣きになる私の手を引いてリュウは終電に乗り込んだ。
そしてギュッと私を抱き寄せる。
空席とまばらな人々を横目に…入口の扉に身体を寄せる。
リュウの両腕の温もりに泣けてくる。
こんなに好きだから…先のことなんて考えたくない。
グレーにしている私。
走り出す電車の揺れに2人で身体を委ねる。
リュウの心臓の鼓動を感じながら、私の胸の中が複雑に絡み合うのが分かる。
未来の私は、何を思うのだろう。
明日の私はもしかして…リュウの子供が欲しくて仕方がない…そう思っているのかもしれない。