2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
黙り込むママに益々距離を感じる。
「ママはね…朱雀君のお父さんのことがずっと好きだったの…。
憧れの上司っていうのかな。当時一緒に働いていた会社の直属の上司。まだ家の家業をついでいなかった朱雀君のお父さんは、結婚していて奥さんはいたけど子供はいなかったの。」
「だからっ?だからいいとでも思ったの?」
「待って…違うわよ。分かってたわよ…そんなことぐらい。」
レモン色のワンピースがイライラを倍増させる。
「でも…好きって気持ちは仕方がないじゃない。」
仕方なくなんかないっ!!
私が黙り込むのをいいことにママは軽く笑い飛ばしたりなんかする。
「どっちだっていいじゃない。私はあの当時、憧れだった上司に恋してた…それだけよ。
小春も違うの?リュウさんだっけ…素敵じゃないっ♡笑」
イライラするのは私はこの人の子だということだ。
最っ底っ!!
だからかな…吐き気がする。
この人の子だから…私はリュウとスゥを愛してしまったのかもしれない。
この人の子だから…
この人を最低だと思うから腹立たしい。
朱雀のお母さんの気持ちを考えたことがあるの?
嫌だっ…嫌すぎるっ。
「当時付き合っていた彼の子かもしれないし、朱雀君のお父さんの子かもしれない…。」
そんな答えを聞かせるために東京まだ来たのかと思うと怒りが込み上げて来る。
「昔のことよ」と自分の若気の至りを正当化して、尚且つ懐かしむ目の前の女とはもう一言も話したくなかった。
「ごめん…ちょっと。」
椅子から立ち上がると急に強い吐き気に襲われた私は足早にトイレの個室へと逃げ込んだ。
小春…?大丈夫?小春?
あの人の心配する声が背中を追いかけて来る。
返事はしたくない。ただ、ただ私はこらえていた。
トイレの個室の中…吐き気と涙をこらえていた。
「ママはね…朱雀君のお父さんのことがずっと好きだったの…。
憧れの上司っていうのかな。当時一緒に働いていた会社の直属の上司。まだ家の家業をついでいなかった朱雀君のお父さんは、結婚していて奥さんはいたけど子供はいなかったの。」
「だからっ?だからいいとでも思ったの?」
「待って…違うわよ。分かってたわよ…そんなことぐらい。」
レモン色のワンピースがイライラを倍増させる。
「でも…好きって気持ちは仕方がないじゃない。」
仕方なくなんかないっ!!
私が黙り込むのをいいことにママは軽く笑い飛ばしたりなんかする。
「どっちだっていいじゃない。私はあの当時、憧れだった上司に恋してた…それだけよ。
小春も違うの?リュウさんだっけ…素敵じゃないっ♡笑」
イライラするのは私はこの人の子だということだ。
最っ底っ!!
だからかな…吐き気がする。
この人の子だから…私はリュウとスゥを愛してしまったのかもしれない。
この人の子だから…
この人を最低だと思うから腹立たしい。
朱雀のお母さんの気持ちを考えたことがあるの?
嫌だっ…嫌すぎるっ。
「当時付き合っていた彼の子かもしれないし、朱雀君のお父さんの子かもしれない…。」
そんな答えを聞かせるために東京まだ来たのかと思うと怒りが込み上げて来る。
「昔のことよ」と自分の若気の至りを正当化して、尚且つ懐かしむ目の前の女とはもう一言も話したくなかった。
「ごめん…ちょっと。」
椅子から立ち上がると急に強い吐き気に襲われた私は足早にトイレの個室へと逃げ込んだ。
小春…?大丈夫?小春?
あの人の心配する声が背中を追いかけて来る。
返事はしたくない。ただ、ただ私はこらえていた。
トイレの個室の中…吐き気と涙をこらえていた。