2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
「今日、滝沢君とデートなのっ♡」

「えっ……。」

嘘っ。?

拘ることも…あるのかっ!!

「ふふっ♡ いいでしょっ。」

鏡越しではなく、座ったまま私に振り返る彼女。

流青君なら…確かにスタイリストのハイスペック…かも。

「そっ…そうなんですね。」

あからさまに動揺の私は思わずブラッシングの手を止めてしまった。

「今日の花火大会。クルージングしながらねっ。」

「そ…そういえば流青君、言ってました。花火大会だから…って。アリスさんと一緒だとは知りませんでしたけど。」

何か取材の仕事…だと思ってた。

「デートなのっ♡」

アリスはもう一度こっちに振り返って私を覗き込んだ。

「アリスさんっ。やめてくださいよっ(笑)
誤解を招くような言い方はっ…!」
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