2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
「俺は…小6の時にあの街を引っ越したから。」

気のせいかな…? 流青君は、そそくさとスゥから目を逸らした。

「そうだったんですね。」

「ハルちゃんから、ダンサーの弟くんの話はよく聞いたたんだけど…まさか朱雀だったなんて思ってもみなかったから。」

そう言って流青君は忙しそうに荷物を整理し始めた。

この後…アリスさんのお店に再度…集合予定があるらしい。
ミーティング…と称して、撮影クルーの打ち上げと言った感じだろうか。


「俺も…ハルの崇拝する噂の先輩が流青だったなんて…」

「ちょっ、ちょっとぉ〜!!スゥってばっ!!」

崇拝とか…噂の…とか。(失笑)

家で、流青君の話をしていることがバレちゃうっ!!

「朱雀、オーディション頑張って。応援してるよ。」

そういう流青君とスゥの間にアリスさんが割り込んでくる。
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