それが私たちの。


「のんちゃーん!」

「リナ!メールありがとう」

「英語出るの?…大丈夫?」

「うん!」




集中できるわけないけど、とりあえず出席だけでもしとかなきゃ。


一時間がすごく長く感じた。頭に浮かぶはシュンのことばかりで…。



ん?シュン…?



「あーっ!」

「…松山さん?私の授業に、何か問題が?」

「はっ…い、いえ」

「そう。じゃあ、授業の邪魔しないでくれるかな?」

「すみません…」




思わず声に出してしまった。

どうしよう…!
あたし、結局シュンにメールしてないじゃん…!

リナが口パクで“どうしたの?”って聞いてきたので、曖昧に笑ってごまかした。



どうするの、あたし!
何だかんだでシュンとは関わってたいし…。
でもあんな逆ギレしちゃったし…。

あーっ!もう、なんであんな風に追い返しちゃったんだろ…。




「…松山さん?」

「え、はい?」

「よほど私の授業がつまらないみたいね」

「や、そんなことは…!」

「頭冷やして来なさい!」






授業中にぼーっとしてたあたしは、見事に先生から大目玉をくらってしまった。

何でこんなに空回りばっかしなきゃなんないんだろ…。


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