それが私たちの。


その日、あたしは家に帰ってからもシュンのことしか考えられなくて。

メールの文を打っては消し、打っては消しを繰り返していた。



その時だった。

切り替わった携帯のディスプレイに映った、文字。



【新着メール1件】




「うそ…」




シュンからのメール。

今までシュンからメールが来たことなんてなかった。いつもあたしからだったから。


恐る恐るメールを開くと、そこには“連絡しろバカ”のたった六文字だけ。
絵文字もない、シュンらしくないメールだった。

シュン、怒ってる…?



何て返信しようか迷っていると、再び携帯のディスプレイが切り替わった。




【着信中:シュン】




「え…」



突然のシュンからの電話。焦って、通話ボタンを押してしまった。






「…のぞみ?」


< 13 / 22 >

この作品をシェア

pagetop