獅子組と私
「嫌がってんだから、やめてあげてよ!」
飛鳥が男の手を片手で掴み、捻りあげた。
「いててて…!!!君!離しなさい!」
「だったら、おじさんが先にこの子の手を離してあげて?」
そう言って、更に捻りあげた。
「うがぁぁ…!!!わかった!わかったから!
離してくれ!!ほんとに折れる!」
そこで漸く、解放された。
女と男。
男は舌打ちをして、そそくさと去っていった。
「弱っ(笑)!!」
「あ、あの…ありがとうございます!」
「━━━━━━////い、いや…////大丈夫?」
「はい!助かりました!」
女の笑顔に、飛鳥はグッと心を奪われる。
「君、名前は?」
「あ、はい。
私はこのホテルのレストランで働いている、伊瀬 椎那と申します!いつもは系列のレストランなんですが、今日はヘルプで…」
フワッと微笑み言った、椎那。
「椎那…////
年は?」
「30ですけど…」
「へぇー、見えない!僕は…獅子倉 飛鳥」
「え…////獅子倉様?
ほ、本当にありがとうございます!助けていただいて………!」
獅子倉家と言えば、資産家の中でもトップだと言われてる大富豪だ。
目を丸くして驚愕し、再度頭を下げる椎那。
「可愛い…」
背の高い飛鳥。
小柄な椎那の頭を下げ微笑む姿が、小動物のようで更に可愛く映る。
「え?
あ、あの…私、何か失礼を……」
「ううん。
………椎那ってさ!“一目惚れ”って信じる?」
唐突に言った飛鳥。
椎那は目を丸くして、フワッと微笑んだ。
「はい////信じてます」
「僕さ、そんなのあり得ないと思ってた」
「そう…なんですか?」
「でも…信じてもいいかなって思った……!」
「え………?」
「僕……椎那に“一目惚れ”したみたい……!」
これが、飛鳥と椎那の出逢い━━━━
この日から、飛鳥の“甘い支配”が始まる。
そしてこの飛鳥こそが、ずっと一人ぼっちだった椎那に仲間を与えてくれた人物だ。
椎那は10歳年下の飛鳥に仲間の温かさと、痛くて苦しくて甘くて熱い恋を教わることになる。
飛鳥が男の手を片手で掴み、捻りあげた。
「いててて…!!!君!離しなさい!」
「だったら、おじさんが先にこの子の手を離してあげて?」
そう言って、更に捻りあげた。
「うがぁぁ…!!!わかった!わかったから!
離してくれ!!ほんとに折れる!」
そこで漸く、解放された。
女と男。
男は舌打ちをして、そそくさと去っていった。
「弱っ(笑)!!」
「あ、あの…ありがとうございます!」
「━━━━━━////い、いや…////大丈夫?」
「はい!助かりました!」
女の笑顔に、飛鳥はグッと心を奪われる。
「君、名前は?」
「あ、はい。
私はこのホテルのレストランで働いている、伊瀬 椎那と申します!いつもは系列のレストランなんですが、今日はヘルプで…」
フワッと微笑み言った、椎那。
「椎那…////
年は?」
「30ですけど…」
「へぇー、見えない!僕は…獅子倉 飛鳥」
「え…////獅子倉様?
ほ、本当にありがとうございます!助けていただいて………!」
獅子倉家と言えば、資産家の中でもトップだと言われてる大富豪だ。
目を丸くして驚愕し、再度頭を下げる椎那。
「可愛い…」
背の高い飛鳥。
小柄な椎那の頭を下げ微笑む姿が、小動物のようで更に可愛く映る。
「え?
あ、あの…私、何か失礼を……」
「ううん。
………椎那ってさ!“一目惚れ”って信じる?」
唐突に言った飛鳥。
椎那は目を丸くして、フワッと微笑んだ。
「はい////信じてます」
「僕さ、そんなのあり得ないと思ってた」
「そう…なんですか?」
「でも…信じてもいいかなって思った……!」
「え………?」
「僕……椎那に“一目惚れ”したみたい……!」
これが、飛鳥と椎那の出逢い━━━━
この日から、飛鳥の“甘い支配”が始まる。
そしてこの飛鳥こそが、ずっと一人ぼっちだった椎那に仲間を与えてくれた人物だ。
椎那は10歳年下の飛鳥に仲間の温かさと、痛くて苦しくて甘くて熱い恋を教わることになる。