獅子組と私

【ヤキモチ】

「あ…飛鳥くん!む、迎えに来たよ!」

「━━━━━/////!!!!
椎那…」
「え?」
「何、その服…可愛いんだけど?」
「へ?服?
あ、忘れてた。どうかな?琴子ちゃんに、コーディネートしてもらったの」

「「「「可愛い~!!」」」」
飛鳥達、四人共声を揃えて言った。

「え?みんな、ありがとう!」

飛鳥が椎那の元へ近づき、抱き締めた。
「可愛い…椎那。スッゴく可愛い!」
「良かったぁ。飛鳥くんにつり合うようになりたくて!」
「フフ…そんなことしなくても、僕の彼女は椎那しか無理だよ!!でも、僕の為にお洒落してくれる椎那も大好き!」
「うん!」
「…………でも、どうしよう…」
「ん?」
腕を緩めて、顔を覗き込んだ飛鳥。

「キスしたくなってきた……」
「え?だ、ダメだよ!沢山人いるし……」
「うん、わかってるよ。でもしたい……」
「ダメだよ…ほ、ほら!清美ちゃん達も待ってるし、みんなで遊ぶんでしょ?」
「うん…じゃあ、後からいっぱい好きにさせてね!」
頭をポンポンと撫でて、微笑んだ飛鳥だった。

そして、七人で近くの大きな公園に向かいゆっくり散歩する一行。
「あ!バスケやんない?」
「だったら、二対二でやんな!
私達は、見てるから!」
道彦の言葉に、清美が答えた。

飛鳥・道彦 VS 滉二・一朗。

「か、カッコいい…みんな」
四人共運動神経がよいのか、とてもカッコいい。
飛鳥達がシュートを決めると、滉二達も決める。
接戦が続いていた。

椎那達は離れた所から、目を輝かせて見惚れていた。
いつの間にか周りに人集りができ、完全に四人はアイドルのように歓声に包まれていた。

「キャー!カッコいい~!」
「ねぇ!あの人達、よく見たら獅子組じゃん!」
「やっぱ、素敵!!」
周りの人達も見惚れ、応援している。

「………」
椎那は、複雑な気持ちを抱えていた。
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