獅子組と私
「………そんなに疑うなら、証拠見せてあげる!」
「は━━━━??」

深呼吸した清美が、声を張り上げた。
「助けて!!道彦!!キング、椎那が大変!!」

「え……ちょっ…清美ちゃん!!?」

「椎那!!」
「あ、飛鳥く……」
「清美!?どうした!?」
「道彦!!この女達が、信じてくんないの!
言ってあげてよ?
私達が、キングや道彦の彼女だって!」

「椎那、おいで?」
「え……で、でも…」
「椎那、行きな!」
軽く清美に押され、飛鳥の元に向かった。
すると、包み込むように抱き締められた。

「君達、この子は僕の大切な彼女なの。
傷つけたら、半殺しだよ?
知ってるでしょ?
キングの女を、傷つけたらその人間がどうなるか……」

「で、コイツは俺の女!
俺も、同様だから!」
道彦も、清美を抱き寄せ言った。
「俺達だって、椎那ちゃん傷つけられたら黙ってないよ!」
「右に同じく!!お前等、賢く生きなよ!」
滉二と一朗も声を揃えて言った。

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そして屋敷に帰り、それぞれ部屋に戻った。
「ねぇねぇ、椎那~」
「ん?」
飛鳥と椎那はベットに向かい合って座り、椎那は飛鳥の足の間に挟まれていた。

「今日の椎那、一段と可愛かったよ!!
惚れ直しちゃった!!」
「ほんと?似合ってるかな?」
「うん!可愛い~!」

「飛鳥くんも、バスケとってもカッコ良かったよ!
誰にも見せたくない位に………」
最後の方の言葉が、つい声が小さくなる。

「ん?何?」
飛鳥が椎那の顔を覗き込む。

「……っ…////」
「椎那?」
「み、見ないで…」
両手で顔を隠す、椎那。

「どうしたの?見せてよ!椎那の可愛い顔」
優しく手を退かそうとする、飛鳥。
「嫌!!」
「なんで?僕を拒否らないで!」
「や…!痛っ!!」
つい、飛鳥は力を入れてしまう。

「あ…ごめんね!
でも椎那が、僕を拒むからだよ…!そんなの耐えられない!」
「……////」
飛鳥を見上げる椎那の顔は、ほてったように真っ赤で目も潤んでいた。
その可愛い顔に、飛鳥もぞくぞくして昂っていくのを感じた。

「椎那…その顔……ヤバいよ…」
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