獅子組と私
「あのね…」
「うん」
「退かないでね?」
「うん」
「さっきの飛鳥くん、ほんとカッコよくて惚れ直しちゃった!だからね……ヤキモチ妬いちゃったの……
飛鳥くん、みんなに注目されてたから……
私の飛鳥くんなのに…って思っちゃった…!」

「椎那の飛鳥だよ?僕は」
「え?」
「僕は、常に椎那しか見てないよ?」
「え?」
「だから、誰に見られても何も感じない。
椎那が僕だけを見てくれてたの知ってたよ!
だから頑張ったんだよ!
椎那にカッコよく見られたくて……」
「え?」

「大丈夫だよ!僕は椎那のモノ。
椎那も僕のモノ……
だから、不安にならないで?泣かないで?」
椎那の頬を両手で包み込み、額と額をくっつける飛鳥。

「飛鳥く…」
「ん?なぁに?」
「どうしよう…」
「ん?」
「キスしたい…」
「うん、いいよ!いっぱい、しよ?」

ゆっくり、二人の口唇が重なったのだった。

そのまま、押し倒された椎那。
チュッ!チュッ!と飛鳥の口唇が落ちてきて、服が脱がされていく。
「んん……飛鳥…く…だめ…お風呂入ってな…い」
「僕…もう、限界……早く…抱きたい…」
「ん…やぁ……」
「フフ…可愛い……
椎那がお洒落なんかするから、理性なんて既にぼろぼろだよ?」
「だって……飛鳥くんに可愛いって言ってほしくて……」
「うん…可愛い…可愛いよ……!
こんな可愛い服着て、これ以上惚れさせて悪いお姉さんだな~!」
「もう…(笑)」
更に脱がされて、下着が見えてくる。

「あれ?」
「ん?」
「この下着……」
「下着?」

(下着!!?)

「あ!ダメーーー!!!!」
慌ててシーツで身体を隠す、椎那。

「え?なんで?よく見せてよ!
可愛いよ!それに、なんかエロいね!!」
「あ、いや、こ、これは……」
「椎那、そんな下着持ってたの?」
「違うの!琴子ちゃんが、お洒落は下着からって言って選んでくれて…その……」

「へぇー、見せて?僕の為の、下着でしょ?」
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