獅子組と私
「いいよ」
「え?し…いな…?」

「壊していいよ////!私のこと!」
「椎那…」

「壊せるんでしょ?だったら、いいよ!
ほんとはね。
私、ヤらしいこと考えたの。
飛鳥くんに“抱かれたい”って……
飛鳥くんに抱かれてると、ふわふわしてこのままなくなってもいいって思えるの。幸せで、涙が出てくるんだよ?」
椎那の真っ直ぐな目が、飛鳥を捉えて離せない。

「いいの?」
「いいよ」
「わかった」

そのまま椎那を押し倒し、組み敷く飛鳥。
飛鳥の舌が、歯が、手が…椎那に食い込んでいく。

「んんっ……あ…ぁ…ひやぁ…また…キちゃう……も、だめぇ…」

「椎那の全部が、大好き……!
その綺麗で柔らかい髪の毛から、可愛い足の爪の先まで全部……
椎那の身体は、世界中で僕だけが知ってる…
だからね、僕以外…誰も触れられないんだよ…?」

椎那がブルッと震えて果てて、クタッと力が抜け落ちた。

「椎那…?
起きて?戻ってきて…!
……………ごめんね、椎那。
僕はね、もう…本当に椎那しかいらないんだ。
椎那が傍にいなくなったら、死んでしまうんだよ?
いや、違うな……もう、椎那から放れられない。
だからね、僕が死ぬようなことがあったら……
椎那も連れていくから……!
一人になんてさせないから!」

先程から何度も果てては、飛鳥に噛みつかれ引き戻されていた。
「椎那…戻っておいで…?」
「……んぁあ…あす、か…く……」
「おかえり…また…飛ばそうね……
どんどん狂って…おかしくなって……壊れて…?」
「あ……やぁ…んぁ…」

「椎那…可愛い……狂って、壊れた椎那…最高だよ…!」
椎那はかすれる目で飛鳥を見つめていた。

飛鳥も狂って、壊れていく。
椎那の身体に、飛鳥のつけたキスマークや噛み痕が沢山ついていく…………
それを見るだけで、興奮して身体が昂る。
もっと、もっとって…………

「椎那は、僕のモノ。
僕だけが、触れて、キスできて、抱くことができる。
このキスマークや噛み痕も、後にも先にも僕しかつけることができない。
椎那を狂わせて、壊すことができるのも僕だけ。
こんな可愛い表情、乱れた身体、甘い声も僕しか見れないし、聞けない。
僕だけの特権なんだから!」

飛鳥は、何度も椎那を貪った。
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